
[開催報告]鹿児島大学病院消化器内科 内視鏡AI体験会
内視鏡AI体験について
株式会社AIメディカルサービスは2021年現在内視鏡AIの研究開発を進めています。臨床現場で活用いただけるような良質な内視鏡AIの開発に向けて、多くの病院・研究機関と提携し、共同研究を進めてきました。
この度は、新たに鹿児島大学病院様と内視鏡AIの共同研究を行うことになりました。共同研究開始を記念して、プロトタイプの内視鏡AI(未承認医療機器、薬事承認申請中)の操作体験会を実施し、将来の内視鏡AIのある内視鏡診療をイメージしていただきました。
本稿では、体験会での臨場感を一人でも多くの読者様に感じていただけるように、現場での操作方法および仕組み、実際に内視鏡AIを使用した先生方の感想をまとめました。ぜひご覧ください。
内視鏡AIの操作方法と仕組み
操作方法
上記の青い枠の中に解析対象を捉えて、フリーズをします。枠外に対象が入ってしまうと、AIが病変を認識できず、診断を行うことができません。
フリーズ後に画面のように腫瘍性の可能性の度合い(確信度)を表示します。AIが病変を腫瘍性でないと判断した場合は「Low Confidence」と表示されます。
数字の大きさは過去に学習した症例との類似度を表しています。例えば、90%という数値が出たとしたら、それは過去の症例と90%の確率で同じであるとAIが判断しているという意味で、病変が90%の確率で腫瘍性であることを示しているわけではありません。
だからこそ、数値の大きさではなく、AIが腫瘍性の可能性を示唆している、つまり、画面表示が変わり「Adenoma or Adenocarcinoma」になったかどうかが一番着眼点を置くポイントになります。
どのような仕組みで診断を行っているのか
まず、内視鏡の症例動画・静止画を収集します。次に、注釈(アノテーション)を行い、収集データを定義づけします。その後、その定義づけを終えたデータをAIが学習をします。最後に、検証用の未知データで実践を行い、AIの性能の確認や修正をすることでAIを完成させていきます。
鹿児島大学病院 消化器内科の先生方による内視鏡AI体験のご感想
プロトタイプ内視鏡AIの操作体験をいただいた鹿児島大学病院 消化器内科の先生方からのご意見や質疑、感想は以下の通りでした。弊社からの回答と併せてご紹介します。
なお、本稿で議論されている内視鏡AIは医療機器承認取得前の技術であり、各種研究に用いられているものですので、ご留意下さい。