インタビュー INTERVIEW

[インタビュー]「”医師の本能”を刺激するようなシステムが時代を変える-後編-」本田孝也先生(長崎県保険医協会 会長/本田内科医院 院長)

「”医師の本能”を刺激するようなシステムが時代を変える-後編-」本田孝也先生(長崎県保険医協会 会長/本田内科医院 院長)

長崎県に位置する歴史ある診療所・本田内科医院の院長である本田孝也先生。地域医療に従事しながら、長崎県保険医協会の会長として、学術研究会や講習会、情報発信などの活動も行っています。更に独学で学びながらシステム開発に携わる等、コンピューターにも造詣が深い本田先生は、内視鏡AIへ深い関心を寄せているとのこと。インタビュー後編では、本田先生が考えるこれからの内視鏡診療について、内視鏡AIへの期待について伺いました。

トレーニング方法の変化は技術の進歩によって引き起こされる

内視鏡診療におけるがんの見逃しは、どうすれば防げるとお考えですか。

これは非常に難しい質問です。それは、熟練したドクターであっても、常に見逃しリスクと隣り合わせにあり、ミスを防ぐためには主として経験が頼りとなるからです。非専門医が同レベルの技術を身につけるためには、修練が必要となりますが、開業後に早期がんの症例を見る機会は非常に少なくなります。私自身も、長崎に戻り本田内科医院の院長に就任してからは、同じような状況でした。

今後、内視鏡医の教育はどのように変化していくとお考えですか。

そのような状況下で、内視鏡AIは機械の力で医師をサポートしてくれるのが心強いです。まるで専門医がそばにいて一緒に検査をしてくれるような感覚は画期的で、内視鏡医にとって新しい時代に突入したなと感じています。

内視鏡AIの登場によって、内視鏡医の教育・トレーニング方法は確実に変わっていくでしょう。具体的には、きれいな画像を撮るテクニックが重視されていくと思います。

多田 智裕(医師)
Tomohiro Tada
医療法人ただともひろ胃腸科肛門科 理事長 / 株式会社AIメディカルサービス 代表取締役CEO 医師

概略
1996年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部附属病院外科研修医として勤務。
2005年に東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。
2006年より武蔵浦和メディカルセンターただともひろ胃腸科肛門科開業。
2012年より東京大学医学部腫瘍外科学講座客員講師。
2017年株式会社AIメディカルサービスを設立、代表取締役CEOに就任し、現在に至る。

学歴
1996年3月 東京大学医学部医学科卒業 
2005年3月 東京大学大学院外科学専攻卒業     

職歴
1996年6月 東京大学医学部付属病院 外科 
1997年6月 国家公務員共済組合虎ノ門病院 麻酔科
1999年12月 東京都教職員互助会三楽病院 外科 
2001年6月 東京大学医学部付属病院 大腸肛門外科
2005年4月 東葛辻仲病院 外科 
2006年7月 武蔵浦和メディカルセンターただともひろ胃腸科肛門科院長
2012年3月 東京大学医学部付属病院 大腸肛門外科学講座 非常勤講師 
2017年9月 株式会社AIメディカルサービス 代表取締役CEO

所属学会・資格・役職など
浦和医師会胃がん検診読影委員
日本外科学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医
日本大腸肛門病学会専門医

著書・論文など
【著書】
『行列のできる 患者に優しい“無痛”大腸内視鏡挿入法』など著書複数。

【論文】
Application of artificial intelligence using a convolutional neural network for detecting gastric cancer in endoscopic images.
Hirasawa T, Aoyama K, Tanimoto T, Ishihara S, Shichijo S, Ozawa T, Ohnishi T, Fujishiro M, Matsuo K, Fujisaki J, Tada T.
Gastric Cancer. 2018 Jul;21(4):653-660. doi: 10.1007/s10120-018-0793-2. Epub 2018 Jan 15.
PMID: 29335825 など多数

内視鏡・AI・医療の今を知る 会員登録はこちら