AIメディカルサービス、フランス第2の国立大学病院であるHospices Civils de Lyonと内視鏡AIに関する共同研究を開始
~ヨーロッパで企業として初の胃がん内視鏡AI研究に挑む~
内視鏡画像診断支援AIを研究開発する株式会社AIメディカルサービス(本社:東京都豊島区、代表取締役 CEO:多田 智裕、以下AIM)とフランス第2の国立大学病院であるHospices Civils de Lyon(以下 HCL)は、2022年12月12日に共同研究契約を締結しました。また、このたび2023年4月17日から、当社の内視鏡AIを用いることで、フランスにおける内視鏡による胃がん診断の質の向上に寄与する可能性を示すべく共同研究を開始しました。
これにより、AIMはヨーロッパ地域では初めて胃がん内視鏡AIの研究に着手いたします。また、今回の共同研究をきっかけに、ヨーロッパ地域における事業展開を目指します。
■Hospices Civils de Lyon・教授 プロフィール
HCLは1802年創業のフランスで2番目の規模を誇る医療大学病院機関で、14の施設、医療従事者2.4万人以上が所属するフランスの大病院です。共同研究に参画してくれたのは、ティエリー・ポンチョン教授とマシュー・ピオッシュ教授を中心とした肝胃腸病学科チームです。
ティエリー・ポンチョン教授は2007年から2017年までフランスのエドゥアール・エリオ病院で消化器科部長を務め、欧州消化器内視鏡学会の会長とガイドラインエキスパートを務め、欧州連合消化器病学会の広報委員会委員長を歴任するなど、経験豊富な医師です。マシュー・ピオッシュ教授はリヨン市民病院に勤めており、2014年には日本の慶應大学や国立がんセンターでインターンとして働きました。他にも内視鏡雑誌の編集、リヨン市民病院でイノベーションプロジェクトのメディカルリーダーを務めるなど活躍しています。
■将来的な展開
AIMは、「世界の患者を救う」というミッションのもと、胃がん鑑別AIをはじめとする内視鏡AIを、日本だけでなく、世界の臨床現場に届けていきます。2021年4月にはアジアトップクラスの大学であるシンガポール国立大学病院と共同研究契約を締結しましたが、さらに多くの世界の医療機関と研究を進めることで、内視鏡AIを世界各国に展開します。当社は内視鏡AI事業を通じて、世界の内視鏡医療を向上させ、一人でも多くの患者を救いたいと考えております。
■AIメディカルサービスの事業・技術
内視鏡検査において、見逃しが5~25%存在すると言われる(Hosokawa et al. Hepatogastroenterology. 2007 ;54(74):442-4.)胃がんの診断を支援するAIを開発しています。100施設以上の病院の協力により、研究開発を行っております。がんの見逃しのない世界を目指して日々の事業に取り組んでいます。
■共同研究者・プロフィール
【氏名】ティエリー・ポンチョン
【主な経歴】
・Lyon Medical University 医学士取得(1984年)
・Lyon Science University医学博士取得(1992年)
・Herriot University Hospital消化器科部長職を担当(2007年~2017年)
【主な実績、役職】
・国際的な医学雑誌に330以上の論文を発表
・フランス、リヨン、エドゥアール・ヘリオ大学病院消化器科前科長
・ヨーロッパ消化器内視鏡学会(ESGE)元会長
・フランス消化器内視鏡学会(SFED)元会長
・SFED研究委員会およびESGE研究委員会元委員長
・欧州消化器病学会(UEG)広報委員会元委員長 など
【氏名】マシュー・ピオッシュ
【主な経歴】
・Clermont-Ferrand, Auvergne universityに入学(2002年)
・Lyon Medical University医学士取得(2012年)
・慶應大学、国立がんセンターにインターンとして勤務(2014年)
・Higher Degree Research(HDR)取得(2017年)
・Lyon Medical University 医学博士取得(2020年)
【主な実績、役職】
・欧州消化器内視鏡学会(ESGE)ガイドラインエキスパート
■AIメディカルサービスについて
AIMは「世界の患者を救う~内視鏡AIでがん見逃しゼロへ~」をミッションに掲げる、医療AIスタートアップ企業です。内視鏡医療は日本が最先端であり、質・量ともに世界最高水準のデータが蓄積されております。なかでも、AIMは100施設以上の医療施設と共同研究・製品開発を進めています。当社は内視鏡AIを医療現場にいち早くお届けすることで、がんの見逃しを減らし、世界の患者を救うことを目指しています。
■代表取締役CEO 多田智裕について
多田 智裕(ただ ともひろ)医師 医学博士
【所属・役職】
株式会社AIメディカルサービス 代表取締役CEO
医療法人ただともひろ胃腸科肛門科 理事長
【概略】
1996年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部附属病院外科研修医として勤務。2005年に東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。2006年よりただともひろ胃腸科肛門科を開業。2012年より東京大学医学部腫瘍外科学講座客員講師。2017年株式会社AIメディカルサービスを設立、代表取締役CEOに就任し、現在に至る。
■海外展開に向けたこれまでの取り組み
2019/11/07 「開発中の内視鏡画像診断支援AI(人工知能)システムが、米国食品医薬品局(FDA)よりブレイクスルーデバイス指定(画期的医療機器/デバイス指定)を受けました」
https://www.ai-ms.com/news/product/20191107
2021/04/28 「National University Hospital, Singapore(シンガポール国立大学病院)と共同研究契約を締結しました」
https://www.ai-ms.com/news/global/20210427
2022/07/11 「AIメディカルサービス、シンガポールに現地法人を設立」
https://www.ai-ms.com/news/global/20220711
2023/01/01 「AIメディカルサービス、ニューヨークに米国第2号拠点を開設〜米国での事業展開に向けた体制構築を加速〜」
https://www.ai-ms.com/news/global/20230101
2023/01/17 「AIメディカルサービス、シンガポール国立大学病院との連携を強化するため、 ヘルスケア・イノベーション・センター(CIH)にシンガポールオフィスを移転」
https://www.ai-ms.com/news/global/20230117
2023/02/09 「AIメディカルサービス、香港中文大学と共同研究契約を締結〜消化器内視鏡分野における日本企業との共同研究として初の事例〜」
https://www.ai-ms.com/news/global/20230109
会社概要 ――――――――――――――――――――――――――――――
会社名 : 株式会社AIメディカルサービス
所在地 : 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目 18-1 Hareza Tower11
代表者 : 多田智裕
設立 : 2017年9月1日
事業 : 内視鏡の画像診断支援AI(人工知能)の開発
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